日本史から見た日本人 鎌倉編―「日本型」行動原理の確立 (祥伝社黄金文庫)



日本史から見た日本人 鎌倉編―「日本型」行動原理の確立 (祥伝社黄金文庫)
日本史から見た日本人 鎌倉編―「日本型」行動原理の確立 (祥伝社黄金文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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いうことを聞かないと元が来るぞ!

 この本で一番面白かったのは、「この世で一番怖い“モッコ”」の件りだ。

 僕も東北の田舎で生まれ育ったのだが、著者より三十歳ほど年下である。その僕が子供の頃、悪いことをしたり、いうことを聞かなかったりすると「元が来るぞ!」といって脅かされた覚えがある。著者は旧制中学の時、頼山陽の「蒙古来」を読んで感激したそうだが、僕も小学生の頃、北条時宗の伝記を何度も何度も繰り返し読んでいた。

 著者の歴史と考古学の違いに関する主張には全く共鳴するし、五回の国体変化という捉え方も二千年に亘る日本史の流れを掴む上で「○○時代」という括り型よりも本質に直結していると思う。
 この「鎌倉編」も「古代編」同様、ぐんぐん読み進むことが出来、しかも得るところが多いし、とにかくまず面白い。
非常に面白い

 この本を読んで、大東亜戦争敗戦後を境とした歴史の不連続性の考え方に、疑問を持つようになった。内容は、鎌倉時代の話題を中心に、現代の日本人の考え方感じ方が如何に形成されてきたのかが論じられている。「正統論」で以って歴史を論じる所が本書の独自性を示しているのだと思う。文体は柔らかく読みやすいので、内容は深いのだが、三日くらいで読める本ではないのかと思う。かなり古くから在った本らしいのだが、内容は今読んでも古さが感じられない。



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